2017年がはじまって2週間ほど経ちましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今年最初の記事では、お茶をもっと楽しめるようになる「日本茶クイズ」をお送りしましょう。
最初は簡単な問題からスタートしますよ。
問題1)日本茶の生産量が一番多い県は静岡県です。それでは二番目に多いのは何県ですか?
(1)鹿児島県
(2)三重県
問題2)この写真に写っている機械は、お茶を作る時に重要な仕事をします。その重要な仕事とは?
(1)お茶畑で摘んだお茶の葉を蒸気で蒸す
(2)完成したお茶を袋に詰める
問題3)写真を見てください。お茶畑に柱が何本も建ててあり、どれも先端にファンがついています。これは、なにを行うファンですか?
(1)夏の暑い時期に作業するお茶農家さんのための扇風機
(2)お茶の木を霜から守るためのファン
問題4)当組合公認店の店頭に、「日本産紅茶」「日本産ウーロン茶」が並んでいる事があります。これらが店頭に並びはじめた理由はなんでしょう?
(1)紅茶の木やウーロン茶の木が、海外から輸入されたため。
(2)日本茶、紅茶、ウーロン茶は、同じ木の葉から作られるため。
問題5)玉露、抹茶、煎茶を、なにかを基準にして二つのグループに分けてみましょう。仮に「外観」を基準にグループに分けると、粉末である「抹茶」と、お茶の葉が丸まった「玉露」、「煎茶」に分けることができます。さて、別のなにかを基準にしてもグループ分けをすることができますが、どちらの組み合わせになると思いますか?
(1)抹茶、煎茶が同じグループになり、玉露が別になる
(2)抹茶、玉露が同じグループになり、煎茶が別になる
問題6)明治時代に、お茶をはじめとする日本文化を海外に伝えた有名人は誰でしょう?
(1)夏目漱石
(2)岡倉天心
問題7)この写真のお茶畑はどこですか?
(1)静岡県島田市
(2)埼玉県狭山市
さて、ラストまであと少しです。
問題8)ここで簡単な問題です。この機械はなんでしょう?
(1)戦隊ヒーロー番組に出てくる乗り物
(2)乗用型お茶摘み機
問題9)美味しいお茶の淹れ方で正しいのどちら?
(1)お茶を複数の湯のみ茶碗に注ぐときは、ひとつの茶碗を丁寧にいっぱいにしてから、隣の茶碗に移動する。
(2)お茶を複数の湯のみ茶碗に注ぐときは、ひとつの茶碗に少量の茶を注ぎ、隣の茶碗に移動する。これを繰り返し、すべての茶碗を7〜8分目にする。
問題10)玉露を美味しく淹れるポイントは、どちらでしょう?
(1)ぬるめのお湯を使用し、浸出時間は煎茶より長めにする。
(2)熱湯を使用し、浸出時間は10秒にする。
ご自分では何問ぐらい正解したと思いますか? では解説を見ていきましょう!
解答1)1が正解。
日本茶の生産量では、鹿児島県が2位です。三重県は3位です。
解答2)1が正解。
製茶で最も重要な「蒸し」を行う「回胴式蒸し機」です。
解答3)2が正解。
お茶の新芽が伸びる3月〜4月は、霜が降りるほど寒い日があります。新芽に霜が当たらないように高いところから風をあて、地表付近の冷たい空気を動かし、霜の被害を防ぐためのファンです。
解答4)2が正解。
日本茶、紅茶、ウーロン茶は同じ木の葉を使って作ります。この木を、学名「カメリア・シネンシス」といいます。
酵素を十分働かせてから加熱し、酵素の動きを止める紅茶。
酵素を少し働かせてから加熱し、酵素の動きをとめるウーロン茶。
最初に生葉を加熱(蒸す/煎る)して酵素の動きをとめる日本茶。
消費者の多様なニーズに応えるため、日本でも「紅茶」「ウーロン茶」を作るようになりました。
解答5)2が正解。
抹茶と玉露が同じグループになります。これらは「覆い下茶園」と呼ばれる茶園で育てられ、新芽が伸び始めたころから3週間位遮光してつくるお茶なのです。
解答6)2が正解。
岡倉天心です。1904年に、お茶を通して日本文化を紹介する「The Book of Tea」を英語で出版しました。
解答7)1が正解。
静岡県島田市です。写真の中に、大井川とその先の市街地がみえます。島田市は、静岡県を代表する茶産地です。
解答8)2が正解。
もちろん、乗用式お茶摘み機です。バイクメイカーとは別会社です。
解答9)2が正解。
例として、3つの茶碗にお茶を淹れるとしましょう。ひとつずつの茶碗をいっぱいにしていくと、ひとつめの茶碗とみっつめの茶碗では、浸出時間が変わってしまい、お茶の濃さに差がでてしまいます。
そこで、3つある茶碗の左から1、2、3と少しずつ茶を注ぎ、今度は折り返して右から3、2、1と注いでいきます。これを繰り返し、すべての茶碗が7〜8分目になるようにお茶をいれると、お茶の濃さが均等になります。もちろん、右からはじめてもOKですよ(笑)。
解答10)1が正解。
玉露の葉には、旨味・甘み成分の「アミノ酸」が沢山含まれています。
苦味や渋味の原因になる「カフェイン」や「カテキン」は湯が高温の時によく溶け出すのですが、アミノ酸は湯の温度にあまり関係なく溶け出します。
この性質を利用し、50〜60℃の低めの湯温で2分30秒以上かけて淹れると、甘みと旨みの強いお茶になるのです。
さて、あなたの結果はいかがでしたか?
今回は中級者向きの内容になりましたが、気になる方は以前の「日本茶クイズ」もチェックしてみてください!