前回の記事では「第69回全国茶審査技術競技大会」において、東京茶業青年団が1994年以来の団体戦優勝を果たした様子をリポートしました。しかし、せっかくの快挙なのに諸事情により表彰式がなく、団員の喜ぶ姿をお伝えすることができませんでした。
後日、主催団より優勝旗や賞状・段位認定証が送られてきましたので、今回は10月14日に東京・新橋の東京茶業会館にて行われた授賞式の模様をお届けします。
東京茶業青年団団長の堀口修男氏から選手一人一人に賞状や段位認定証が渡されました。団体戦の成績もすばらしかったのですが、個人戦も輝かしいものでした。その中でも、特に優秀な成績をおさめた選手3名にお話をうかがいました。
個人戦の部・準優勝・小原宜義氏(板橋支部・大山園)
「この度はお蔭様で準優勝することができました。練習会にはあまり参加できませんでしたが、自主練習の甲斐もあり、また諸先輩方のご指導もあり、よい結果に結びつきました。ありがとうございました」
茶審査技術十段位獲得・加藤伸之氏(豊島支部・福本園)
「オンライン大会という環境で、緊張もありましたが、おかげさまでなんとか十段に届くことができました。ご指導いただきました皆様方には深く感謝申し上げます。今後も業界の発展のために尽力してまいりたいと思います」
茶審査技術十段位獲得・鈴木敬済氏(八王子支部・栗原園)
「今大会は、前半戦の結果がわからないまま茶歌舞伎に臨みました。しかし、茶歌舞伎で4点も失うという大失態。この時点で昇段は諦めました。後に出た前半の点数と足してみたら、ギリギリ十段に昇段していました。長年ご指導頂いた団長や先輩方そして、支えてくれた仲間達のおかげです。ありがとうございました」
「1番の証(あかし)」優勝旗と東京茶業青年団のメンバー。勝利の笑顔です。
初出場の若手やベテランたちをまとめて、28年ぶりにつかんだ栄冠。団長は「練習会で何度も勉強しました。よく予習・復習をした成果です。ご協力いただいた青年団OBの方々にも感謝です」と選手たちとスタッフを労いました。
来年の全国茶審査技術競技大会はどのような形で開催されるのでしょうか。まだ決まってはいませんが、狙うは連覇です!