昔々、天暦5年(951年)春に、京の町に疫病が流行りました。村上天皇は祈祷により疫病を治めるようにと六波羅蜜寺の空也上人に命じましたが、一向に治まる気配はなくますます被害は拡大しました。
頭を悩ませた空也上人は台車にお茶を積み歩き、梅干しを添えたお茶を町の人々にふるまいました。すると、たちまち悪疫が退散して、世は平和になったということです。めでたしめでたし。これが「大福茶」(おおぶくちゃ)の始まりです。
このお話はフィクションではなく、史実です。昔の人は、お茶に様々な薬効があることを感覚的にわかっていました。現代では、そういった健康効果が科学的に証明されています。
お茶に最も多く含まれているカテキンには、抗菌・抗ウイルス作用があります。なかでもカテキン類の一つ、エピガロカテキンガレート(EGCg)は、強力にインフルエンザウイルスの増殖を防ぐ効果があります。
このため、鼻やのどについたウイルスを撃退するにはお茶によるガラガラうがいがとても有効です。
また、ガラガラうがいだけではなく、お茶を日常的に飲用することでカテキンなどの成分が直接体内に吸収され、ウイルスへの抵抗力を高めるとされています。
ウイルス感染を防ぐために、お茶によるガラガラうがいを毎日の習慣にすることと、急須でいれたお茶を日常的に飲用することを強くおすすめします。
以下の資料に、お茶が有益なことを示す科学的な根拠が書いてありますので、ご参照ください。
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