暑い夏がやっと終わったと思ったら、あっというまにインフルエンザが流行する季節となりました。今年は、早め早めの注意や対策が必要だそうです。
予防としては「ワクチンの接種」も重要ですが、病院へ行くのも忙しくてなかなか大変。そんなときにおうちで簡単にできる予防法は、「お茶のガラガラうがい」です。
お茶にはさまざまな健康機能があります。栄西禅師の「喫茶養生記」に「茶は養生の仙薬なり」とあるように、昔から健康に役立つことがわかっていました。
特に苦味や渋味成分であるカテキン類には、さまざまな健康機能があることが知られています。そのなかの一つが抗菌・殺菌、抗ウイルス作用です。
インフルエンザウイルスは、鼻やのどの中に入り込んで増殖し、症状を引き起こします。カテキン類のエピガロカテキンガレート(EGCg)は、少量でウイルスの増殖を強く抑制します。つまり、お茶でうがいをすれば、鼻やのどについたウイルスを効果的にブロックすることができます。
また、季節性インフルエンザと型の違う新型インフルエンザウイルスの感染にも抑制効果があるという研究結果もあります。
外から帰ったら、お茶うがいと手洗いを励行しましょう。
お茶うがいのやり方
お茶うがいのやり方は、すでに記事でご用意していますので、ぜひご参照ください。
カテキンは熱いお湯のほうが多く浸出しますので、うがい用のお茶にするには、熱湯でいれて冷ましてから使うのが効果的です。廉価なお茶でかまいません。
ただし、いったん体内にウイルスが入ってしまうと効果がありませんので、お茶うがいは、あくまでも予防として日々の習慣にすることが大切です。
また、お茶を日常的に飲用することも、カテキンなどの有効成分が直接体内に吸収されるため、効果があるとされています。