2019年11月24日、令和になって初めて開催された理事長杯争奪戦「第69回東京都茶審査技術競技大会」をレポートします。
「69回」ということからわかるように、この競技会は長い歴史と伝統のある大会であり、東京茶業青年団の主催で毎年11月に開催されます。
当組合の組合員、従業員、ご家族でしたら、年齢に関わらずどなたでも参加できます。優勝者には、君野理事長よりビッグなトロフィーと賞状、記念品が授与されます。
今回の競技内容は、「煎出液服用による生産地鑑別競技」でした。
難しい言い方をしていますが、ランダムに出されたお茶を飲んで生産地を当てる、茶歌舞伎(茶香服)、または闘茶ともいわれる競技です。
競技中は、一切の私語は厳禁です。緊張感漂う雰囲気の中、5産地のお茶が豆茶碗に少量入れられて、次々と出されます。出されたお茶の微妙な色合いや香り、味わいの違いを瞬時に判断しなければいけないという、プロでも大変難しい競技です。
ところが、今回は選手のみなさんのレベルがとても高く、ほとんど間違えません。4回戦行いましたが、なんと! 全問正解(皆点といいます)が4人もいました。
これでは順位が決まりませんので、急きょ違う競技を取り入れることとなりました。10産地の茶葉を手に取って、外観や香りから生産地を当てる「外観による生産地判定競技」です。そういった展開まで想定して、次の競技をきちんと用意しているスタッフの入念な準備がすばらしいです。
プレーオフの結果、順位が確定しました。
優勝 小原宜義(板橋支部・大山園)
準優勝 林 泰正(板橋支部・はやし園)
第三位 高橋淳一郎(杉並支部・清風園)
新芽賞 三室 茂(練馬支部・大坂や茶舗)
※新芽賞とは、段位を持たない選手のなかで最高得点をとった方に贈られます。
優秀な成績を収められた選手の方々、おめでとうございます。さらに精進して茶審査技術を磨いてください。
そして、運営を担ったスタッフのみなさん、大変お疲れ様でした。