2015年11月22日、東京都茶協同組合会館にて、東京茶業青年団主催「理事長杯2015」が開催されました。
「理事長杯」と言っても、ゴルフ大会ではありません。青年団員・ご家族・従業員・青年団OBを対象にした「茶審査技術競技大会」です。
今回の競技内容は、
- 一番茶・二番茶・三番茶を当てる「茶期別鑑別競技」
- 急須で入れたお茶を飲んで産地を当てる「煎出液服用による生産地判定競技」
でした。
個人戦・団体戦に別れて戦うのですが、有望な新人の為の「萌芽賞」も設定されています。
赤井青年団長から競技の説明をうけ、いよいよ競技開始!
最初の競技は茶期別(生産時期を当てる)競技テーブルの上にア〜オの札がついた拝見盆に入ったお茶が並びます。
参加者は制限時間(5分)以内に、茶の色・茎の形(断面)重さ・それから全体の色つやなどから、生産時期を考えます。
つぎは、「煎出液服用による生産地判定競技」通称「飲み」競技の華です。川根煎茶・掛川煎茶・宇治煎茶・八女煎茶・鹿児島煎茶の5種類の煎茶を飲んで当てるのです。美味しい煎茶を飲みながらできる「やさしい競技」と思われる方もいるかと思いますが、実は難しい競技なんです。
360cc入りの急須で20名分の煎茶を淹れます。一滴残さず絞ったとしても、一人当たり18ccです。まめ茶碗に少しの量のお茶。
配膳されてから30秒ぐらいで、一杯づつ回答。集中力が必要な競技です。写真からも参加者の真剣な表情がみられます。
表彰式
まとめとして、当組合君野理事長から、お話しさせていただきました。
成績発表
個人戦の部理事長賞(1位)鈴木敬済(栗原園)
総務部長賞(2位)三浦貴司(松北園)
調査部長賞(3位)君野玄一(君野園)
萌芽賞神田沙樹(君野園)
団体戦(支部対抗戦)下谷支部
今回は中学生・若い女性から青年団OBまで多数の参加者がありました。皆さん「理事長杯」を楽しまれたようです。
「理事長杯」は一般の方は参加できませんが、「茶審査技術競技」は、お茶のイベントなどで開催されることがあります。そのときはぜひ参加してみてください!