昨年の茶ノ木神社献茶式・献茶祭は、肌寒い雨でした。

今年こそは！青空広がる晴天に！と願ってはおりましたが、その夢もはかなく消え、今年もなぜか？なぜなのか？風をともなう雨日となってしまいました。

仕組まれたように献茶式の前後日は暑いくらいの行楽日和でした……。なぜだ？なぜなのだー？……。と曇天の空を恨めしく見上げる朝なのでした。

とはいうものの、献茶式は大切な年間行事のひとつ。

社殿の前にガッチリとした白テントが設置され準備万端整えられていました。

日本茶業中央会をはじめ、農林水産省、日本茶インストラクター協会など関係各所からお集まりいただき、できたてホヤホヤの新茶も奉納されていました。当組合も参列し、日々の感謝の祈りを捧げました。

あいにくのお天気のため、一般のご参拝者は多くはありませんでしたが、神事のあとには「茶ノ木囃子」さんが雨を吹き飛ばすような軽やかで伸びやかなお囃子を奏でて、献茶祭を盛り上げてくださいました。新茶の季節にぴったりの「茶つみ」の曲も心地よく響いていました。

お茶のうま味を存分に味わうためには、お湯をしっかり冷ますことがポイントになりますが、できたて新茶は旬こその香りも味わいの醍醐味ですので、湯冷ましはしっかりではなく、テンポよく少し熱めのお湯で淹れると香りも楽しむことができます。

日本茶インストラクターさんは、雨ニモマケズ風ニモマケズ、手馴れた手つきで鮮やかな色の新茶をふるまっていました。ちょっと肌寒い気温でしたのであたたかい新茶はとても喜ばれました。

会場では、新茶を家でおいしく飲みたい！という方を対象に、日本茶インストラクターさんが「新茶ミニセミナー」を実施しました。

おいしい新茶を味わうだけでなく、淹れ方をていねいに教わることができるので、とてもお得な無料イベントです

「今さら淹れ方って言われてもねー」と乗り気でなかった方が、とても熱心にお話を聞かれていた場面はとても印象的でした。

また、「俺は静岡生まれだからお茶の味にはうるさいよー」と意気がっていた方も、「日本茶インストラクターが淹れた新茶はうまいねー」とお茶を囲んでにぎやかに会話がはずんでいました。

お天気はイマイチではありましたが、いろんな方に「今こそ新茶の季節」であることを伝えることができましたし、たくさんの方の笑顔にふれることができた献茶祭となりました。ご参列の皆さん、スタッフの皆さん、ご準備ありがとうございました。

実は茶ノ木神社は、1985年から布袋尊を併せ祀り、「日本橋七福神詣り」に加わっています。神社にも、「日本橋七福神めぐり」が紹介されていました。「日本橋七福神めぐり」は、すべて神社で構成される他所とは異なる特別感のある七福神です。

• 笠間稲荷神社【寿老人】
• 小網神社【福禄寿】
• 宝生弁財天 水天宮境内【弁財天】
• 末廣神社【毘沙門天】
• 椙森神社【恵比寿神】
• 松島神社【大国神】
• 茶ノ木神社【布袋尊】

日本橋七福神の授与品はお正月だけの頒布ですが、新緑の季節はお茶の木だけでなく、さまざまな木々がきれいな萌黄色となって社殿を美しく彩っていますので、ぜひ散策をお楽しみください。

日本橋七福神めぐりは、下町情緒が色濃く残る地域でもあり、巡拝距離も短く、日本一最短時間でご参拝できるそうですので、忙しい現代人にはとてもやさしくありがたい

鹿児島県、静岡県、埼玉県など各地の茶産地から届いた新茶が、お茶屋の店頭に並んでいます！色よし香りよし味よしな新茶、自分好みの新茶、今こそ吉日！ぜひ召し上がってください。

東京都茶協同組合の認定店では、専門店ならではの知識と技術で皆さまのお茶生活をサポートします。ぜひお近くの組合認定店へお越しください 。お待ちしてまーす！

あなたの近所のお茶屋は、当組合ウェブサイトにて店舗検索することができますのでお試しください。