2026年2月21日、東京・新宿の京王プラザホテル本館にて、全国和菓子協会主催の和菓子イベントが開催されました。

毎回人気のイベントだそうで、400名大入り満席。気づけば広い会場、ステージ前にはお客様がギッシリ!会場の半分には全国の和菓子屋さん8軒がズラリとスタンバイ。試食用に準備された季節感あふれる生菓子もビッシリ並んでいました。

全国和菓子協会主催「和菓子の魅力と健康性」より、和菓子のすごいところをピックアップ
第1部は、藪光生専務理事の基調講演「五感で楽しむ和菓子の魅力と健康性」。藪専務はとてもお話上手で、時おり会場は笑いに包まれていました。

第2部は、優秀和菓子職による和菓子の手作り実演。
ステージ上の大きなスクリーンに職人さんの手元が映し出され、細やかな指の動き、繊細な細工の様子にためいきがもれていました。


最後は、日本茶インストラクター協会東京都支部による水出しの川根茶と生菓子を楽しむ試食タイム。とにかく盛りだくさんの目に美しい食べておいしいプログラムです。
8軒の和菓子屋さんのテーブルでは、自慢の和菓子を解説つきで実演してくれます。どのお店もスマホを構えたお客様でいっぱい。

次々に美しい和菓子が並んでいきます。お茶や和菓子を楽しみながら、おしゃべりも弾み、会場には華やかでにぎやかな時間が流れます。
そんな中、皆さんお茶をどんどん召し上がっているのでお話を伺ってみると、「のど越しがよく、ほのかな甘味が和菓子を引き立てるのでどんどん飲めちゃう」「冷たいお茶なんて…と思っていたら、おいしくてびっくり!インストラクターさんにこれから淹れ方を教えてもらうのよ」と和菓子だけでなく、お茶のおいしさや楽しみ方にも興味をもたれたようで、嬉しくなりました。


和菓子の中心的存在である「小豆のあんこ」の甘く滑らかな舌触りは私たちのココロを癒してくれます。小豆はおいしいだけではなく、とても栄養価が高く、機能性が認められた食品なのです。講演で伺った小豆の栄養についてご紹介します。
タンパク質
小豆の主成分であるでんぷん良質なたんぱく質を含んでいます。
ビタミン
小豆にはビタミンB1、B2、B6などのビタミン類が豊富に含まれています。脂質の代謝、動脈硬化や老化進行を抑制したり、皮膚・爪・毛の成長を促す効果が期待できるのだそう。
ミネラル
小豆はカリウム、カルシウム、鉄などが豊富に含んでいます。
食物繊維
小豆には、ゴボウの約3倍もの食物繊維が含まれています。便秘の予防や大腸がんの予防も期待できるそうです。
ポリフェノール
ポリフェノールは、健康に様々な悪影響を及ぼす活性酸素を除去し、動脈硬化や心臓病の予防、免疫力の増強、抗アレルギー作用、血管の保護、発がん物質の活性化抑制等の効果があるといわれています。小豆、金時豆などが高い抗酸化活性を示すことなどが判明しているそうです。
白餡の原料であるいんげん豆も、ポリフェノールの量は小豆より少ないながら、ミネラルは小豆よりも多く含まれているそうです。
小豆などの豆類は健康的な食品というものの、やっぱり和菓子は甘い砂糖をたくさん使っているから太りそう…という不安はぬぐえません。でも、砂糖を同じ炭水化物のお米やお芋、小麦粉と比べてみても砂糖のエネルギー量は気にするほど高くないんだそうです。ですが、食べ過ぎは太るそうですよ。
和菓子は、昔から食べられている健康的な食べ物でです。農作物を材料にしてつくられ、私たちの体質に合った工夫も重ねられてきました。

このような和菓子とお茶は、ちょっと似ています。切っても切れないつながりを感じます。飲まなくても食べなくても、生きていくことができてしまいます。でも健康に生きていくためには、「ココロの健康」が大切です。お茶や和菓子には、「ココロの健康」「ココロの栄養」という大事な役割があるのです。
近年、精神的なストレスがさまざまな病気の原因になっているといわれています。お茶を飲み、和菓子を食べることによっておいしいという満足感だけでなく、お茶の香りや和菓子の季節感などその空間の中で楽しんだり、安らいだり、潤いを感じることによってココロが元気になると思います。ほんとにお茶と和菓子は似ています。
これから春が近づいてくると、和菓子屋さんにはうぐいす餅、さくら餅、よもぎ餅、桜や菜の花、つつじや蝶などを表現した美しい上生菓子が並んできます。煎茶、抹茶、玄米茶、ほうじ茶などお気に入りのお茶と共に、春爛漫のかけがえのないお茶タイムを過ごしましょう!