温かいお茶が恋しくなる季節、渋谷ヒカリエにて、日本茶AWARD2019「TOKYO TEA PARTY」が開催されました。今年(2019年)で6回目を迎えた「TOKYO TEA PARTY」の様子をご紹介します。
11月29日〜12月1日、渋谷ヒカリエ8/courtに、全国から魅力あふれる熱い日本茶たちが集結しました! 今年は463点のお茶が出品され、一次及び二次審査を経て、優れたお茶20点に「プラチナ賞」が授与されました。
「TOKYO TEA PARTY」では「プラチナ賞」の受賞茶がお披露目され、三次審査の投票により「日本茶大賞」「日本茶準大賞」「輸出組合理事長賞」が決定しました。
賞の結果と詳細
【日本茶大賞】 玉露 / 八女伝統本玉露「絶品」 / お茶処しまだ
【日本茶準大賞】 紅茶および後発酵茶 / IZUMI BLACK TEA 1st Flush 2019 silver moon / さしま茶 吉田茶園 吉田正浩
【輸出組合理事長賞】 普通煎茶(露地以外) / 若わかつみ 極2号 / 株式会社特香園
「日本茶大賞」は八女の伝統本玉露。手塩にかけたスペシャルな玉露は、多くの人を魅了しました。玉露は特別な高級茶のイメージですが、今冬は玉露の特別感が注目されるかもしれません。
「日本茶準大賞」は、茨城県さしまの紅茶。「いずみ」という品種にこだわった紅茶の受賞は、国産紅茶への注目度をさらにアップすることになりそうです。
「輸出組合理事長賞」は鹿児島県の普通煎茶。厳しい輸出条件をクリアするだけでなく、上質を兼ね備えたかごしま茶の勢いを感じます。
試飲やガイドツアーの様子
プラチナ賞以外の注目受賞茶は、プレミアムティーパーティー内で試飲できるようになっていました。温茶だったり冷茶だったりと、様々な楽しみ方の提案がされていました。試飲カップを購入しなくてはならないものの、たくさんの種類を少しずつ飲んでいるとすっかりお茶腹になりそうです。
試飲だけでなく、審査ガイドツアーという参加型イベントも大盛況でした。二次審査の審査員が再現する実際の審査の解説を聞きながら、参加者は審査体験ができます。事前予約は数日で満席になったそうです。毎年開催される人気のイベントなので、ぜひ来年はチェックしてみてください。
おわりに
いろいろなモノの多様化がすすみ、人の嗜好もさまざまな広がりをみせています。日本茶AWARDとは「消費者が美味しいお茶を選ぶ審査」ですが、それだけでなく、日本のいろいろな茶園でさまざまなお茶がつくられていることを伝えています。見て、飲んで、味わって、自分のリズムで日本茶を感じることができるおもしろい場だと思いました。