2019年の年末も大詰め、「もういくつ寝るとお正月♪」という時期になってきましたね。今日が仕事納めという方も多いのではないでしょうか。
こんな時期、当組合加盟店には、年末恒例の福茶が店頭に並んでいます。
福茶とは、お正月から節分にかけて昔から飲まれている縁起のいいお茶で、煎茶、昆布、玄米、勝栗、大豆、黒豆、梅干、山椒などが入っています。
福茶の由来
福茶のそもそものはじまりについてご紹介しましょう。
西暦960年ごろ、都で悪い病気が流行しました。空也上人が「観音様に献上したお茶を飲めば良い」との霊夢をみて、万民に施したところ、たちまちに病気が治りました。
時の天皇「村上天皇」がこの功績を讃え、「皇(王)服茶」とし毎年祝い、万病を払う習わしとしたのが始まりとされております。皇服茶の「服」が「福」に通じるところから「福茶」として新年のお祝い茶になりました。
その後、庶民にも福茶(ふくちゃ)という名前で浸透していき、親しまれています。室町時代には当時のお茶受けだった「梅干し・結び昆布・大豆」を入れて飲むようになりました。梅は年を重ね、昆布はお正月を喜ぶ、豆はまめに働く、このような願いをこめた言葉遊びから取り入れました。落語の名作「芝浜」でも、貧乏長屋の夫婦が大晦日の夜に二人で福茶を飲む場面があるのです。
一回で湯呑につぎ分けて喜びを共有することで、幸せになれると言われています。更に「幸運の運気」を上げるために、1月1日元旦の朝、最初に汲んだお水を沸かして淹れると良いですよ!
東京都茶協同組合 君野理事長よりご挨拶
本年は新茶のスタートが早く始まり、夏の暑さも厳しいものがありました。
フィルターインボトルなどによって冷茶、水出し茶など冷やしたお茶なども多く飲まれ、エピガロカテキンの効能「免疫力」UPにより健康で暑い夏を切り抜けられた方も多かったのではないでしょうか?
年の瀬を迎えいよいよ温かいお茶の美味しい季節に入りました。年末、お正月とお茶を楽しみ飲むことで風邪など召しませんよう健康で新しい年をお迎えください。
年末に際し、本年も東京都茶協同組合加盟店をご愛顧賜りことを心より御礼申し上げます。新年も皆様にとって良い年となりますよう御祈念申し上げます。