今日の記事では、2019年10月26日に行われた中野区立桃園第二小学校での食育授業「日本茶教室」の様子をお伝えいたします。
当日は保護者参観日であり、5年生54名の児童の皆さんと共に保護者の方も多数参加されました。今回は、45分授業を2クラス実施ししました。では、準備の様子からお伝えしていきましょう。
事前準備
学校近隣の組合員と日本茶インストラクターの方々からなるスタッフは、授業開始の1時間30分前に集合です。茶器、テキストの準備等で慌ただしい中、使用するお湯は温度管理が大切なので、その準備には一層気を使います。
準備が整い、スタッフ全員でミーティング。注意事項の確認などをしっかりして、各テーブルに茶器等のセットも終えれば、後は児童の皆さんがやって来るのを待つだけです。スタッフの中には、本日先生役デビューの方もいて、少し緊張が高まります。
授業開始
さあ授業開始です。
日本茶の茶畑の様子、摘んだ茶の葉から商品としてのお茶になるまでの工程等を紹介します。また各テーブルには煎茶・ウーロン茶・紅茶を用意して、同じお茶の木からつくられることを伝え、実際にその香りの違い、触った感触などを確かめてもらいます。
続いてお茶の淹れ方の説明を聴いてもらいます。
使う茶器の紹介から始めますが、普段見慣れない「湯さまし」などに子供達は少し戸惑いながら、使い方を教わっていました。そして美味しく淹れるためのポイントを、わかりやすく学んでいきます。
うまく淹れた例だけではなく悪い例なども見ることができるように、工夫しています。
実習
いよいよ、自分たちで実習です。
3人1組で、それぞれが1煎目から3煎目までを担当します。急須を初めて手にする子供たちも、手慣れた様子の子供たちも、真剣にでも楽しそうにお茶を淹れていきます。
友達の淹れたお茶を飲み、1煎目、2煎目、3煎目の淹れ方による味の違いも感じて、自分の好みは何煎目だと確認しあったりします。
最後にまとめの時間を設けて、改めてお茶を淹れる際のポイントを復習し、一番大切なことは、おもてなしの気持ちを込めて淹れることだと理解してもらいます。
おわりに
残念なことに、ご家庭で急須を使ってお茶を淹れることが当たり前とは言えない時代です。小学生の皆さんが、日本茶に魅力を感じ、関心をよせてくれるきっかけになる事を願って、東京都茶協同組合では日本茶インストラクターの方々と共に、このような日本茶教室を行っています。
日本茶に関する食育にご興味のある方は、下記の記事もぜひご参照ください。