当組合の重要な役割のひとつとして、「消費者のみなさまに日本茶にまつわる文化と知識を共有する」というものがあります。
その一環として東京都内の小学校にお邪魔し、先生方と協力して、食育授業「日本茶教室」を開催しています。
今日は、3月11日(火)に中央区立有馬小学校5年生2クラスで開催された「日本茶教室」について、レポートします。
「日本茶教室」の趣旨
日本茶を淹れることを学習し、家族と共に楽しい団欒の時間を過ごせるようになる事を目的とします。
また、日本茶の茶畑の様子から製造工程、紅茶、ウーロン茶、日本茶の違いなどを説明します。
教室ではさまざまな茶の葉を用意し、茶の葉の香りをかぐ、茶の葉を触ってみる、茶の葉の色を見るなど、五感を使った体験もしてもらっています。
そして最終的には、茶道具を使って日本茶を淹れる体験をしていただきます。
当日の授業内容
1)日本茶について
- 茶の木と茶畑と産地の説明
- 茶畑から家庭へ
2)茶種の観察
- 製造方法、つくり方
- 栽培の方法、育て方
- 加工方法
- ゾーン毎に茶の説明をし、実際にお茶の観察をさせます。(見る、さわる、かぐ)
3)お茶当てゲーム
今回は、ほうじ茶、茎茶、玄米茶、煎茶の4種類を飲んでもらい、闘茶会(利き茶)のように「花鳥風月」の印を当てるゲームを実施しました。
4)(おいしいお茶の淹れ方)インストラクターのデモ
【お茶の量、湯冷ましの必要性】
なぜ、まわし注ぎが必要なのか、実際に淹れながら生徒達に説明します。
【生徒達の実習】
最初に急須を回して持つ練習、傾ける練習をします。
一煎目、二煎目、三煎目と淹れる順番を決め実習のスタートです。
インストラクター方々の説明をよく聞いていて茶葉の量や湯冷ましから急須に移す、急須から湯のみ茶碗に淹れる秒数も守られていました。また、淹れたお友達は「どうぞ」淹れて頂いたお友達は「ありがとう」と、感謝の気持ちも忘れませんでした。
最後に急須に残った茶殻を小皿に移し、皆で食しました。
個々に好き嫌いはありましたが、ほとんどの子供達が完食しました。
今後も当組合では、子供達をはじめとして、多くのみなさまに日本茶の魅力と文化を広める取り組みを進めていきたいと思います。