先日参加者募集をした「日本茶レッスン」ですが、2017年3月22日19:00より、東京茶業会館で無事開催されました。
ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!
今日の記事では、この「日本茶レッスン」の様子をレポートいたします。
「ウェルカムドリンク」は水出し玉露
2時間以上前から、使用するテキスト・茶道具の用意・湯沸かし・お茶菓子の配膳などの準備をしました。
今回のレッスンでは、受講生の方々をおもてなしするため、水出し玉露を「ウェルカムドリンク」としてご用意させていただきました!
レッスン開始
今回のレッスン内容は、お茶の種類・お茶の美味しい淹れ方・お茶の効能などについて。
講師は、組合員・東京茶業青年団員・日本茶インストラクターの皆さんです。
当組合君野理事長の「歓迎の言葉」からはじまり、講師紹介へ。
講師の東京茶業青年団員が、お茶の木の学名「カメリア・シネンシス」の話から始めました。
「緑茶」「ウーロン茶」「紅茶」の違いについて
「緑茶」「ウーロン茶」「紅茶」って、実は、同じ「お茶の木(カメリア・シネンシス)」の葉から作られているのです。ご存じでしたか?
畑から摘んだ茶の葉をまず加熱し、酵素の動きを止めて作る「緑茶」。
酵素を少し働かせてから、加熱して作る「ウーロン茶」。
酵素を十分に働かせてから作る「紅茶」。
こういった作り方の違いで、「緑茶」「ウーロン茶」「紅茶」の味の違いが生まれるのです。
日本茶の種類
続いてのお話は、日本茶の種類について。
深蒸し煎茶・普通蒸し煎茶・玉露・碾茶(抹茶の原料)について説明いたしました。
「お茶の淹れ方」の講義で使用される「深蒸し煎茶」と「普通蒸し煎茶」の説明は、特に丁寧にお話ししましたので、皆さんにも理解していただけたことと思います。
お茶の美味しい淹れ方
次はいよいよ、「お茶の美味しい淹れ方」です!
今回は、「深蒸し煎茶」と「普通蒸し煎茶」の2種類の煎茶の淹れ方を体験していただきます。
美味しくお茶を淹れるポイントは、お湯の温度と量、お茶の葉量、浸出時間……他にはなにがあるでしょう?
気になる方は、当組合君野理事長がご説明する「美味しいお茶の淹れ方動画」をチェックしてくださいね。
さて、お分かりになりましたか? お茶の淹れ方で重要残りのポイントは、「廻しつぎ」、「最後まで絞り切る」、この二つです。
お湯について
お茶を淹れるときに使う水についての説明も行いました。
日本茶に適しているのは軟水で、十分に沸騰させる事も重要です。
お茶の味を決めるアミノ酸類・カテキン類・カフェインのバランスを考え、お湯の温度を決めます。
今回のレッスンでは、70°Cと説明しました。
茶葉の量と浸出時間
茶葉の量は1人前2グラム×人数分が基本です。浸出時間は深蒸し煎茶30秒。普通蒸し煎茶60秒。今回はこのように説明しました。
実践タイム!
講師が手本を見せた後に、参加者の皆さんの実践です。
講師全員が各テーブルを周って説明を行い、質問に答えました。
お茶請けの和菓子も用意され、ご自身で淹れたお茶を美味しく楽しんでいらっしゃいました。
お茶の効能
次はお茶の効能についてです。
お茶には、カテキン・カフェイン・ビタミンCなど、健康に良いとされる成分が沢山含まれています。これらを分かりやすくご説明しました。
レッスン後に質問時間を設け、「急須の持ち方」「産地による味の違い」などの質問に丁寧に答えました。
レッスン終了後に、深蒸し煎茶・普通蒸し煎茶・玉露・粉茶などを並べてご説明しましたが、これが意外と評判が良く、10分の予定が20分に伸びてしまいました。
レッスンを終えて
私たち組合員は、煎茶Aと煎茶Bの品質の違いは良く分かるのですが、そのAとBの違いを言葉で伝えるのは得意ではありません……。
残念ながら、言葉で味や食感を伝える「食レポ」が苦手な組合員が多いのが現状なのです。
参加者の皆さまに楽しんでいただくのはもちろんのこと、組合員自身にとっても、日本茶レッスンを通じて、「言葉で味の魅力を伝える」ことが上手な組合員が増えていくのではないかと、期待しております。