「ほうじ茶」には、どんな特徴があるの?
お茶の主な成分は、タンニン・カフェイン・ビタミン類。
このうち、ほうじ茶には抗ガン作用などで注目されているタンニンは含まれていますが、カフェインはごく少量だけです。それは、ほうじ茶を作る際、柳類のお茶(番茶・くき茶)などの緑茶を高温(200度以上)で焙じることにより、カフェインがとばされるためです。
そのためほうじ茶は、赤ちゃんやお年寄り、病気の方(お薬を飲む方)には、特におすすめの飲み物です。夜、お飲みになっても眠れなくなることは少ないでしょう(ただし、個人差はあります)。
ほうじ茶は特に高価でもなく、作り方も淹れ方も簡単ですし、日常に取り入れることができる飲み物ですので、大変おすすめです。
ほうじ茶は家庭でも作れるの?
普段飲んでいる煎茶、もしくは戸棚に眠っている古茶を利用して、簡単に「ほうじ茶」を作ることができますよ。
用意するもの
●耐熱ほうじ器 またはフライパン
●お茶(ちょっと多め大さじ3杯)
耐熱ほうじ器(またはフライパン)をガス(強火)で温める。(約1分)
器に大さじ3杯のお茶を入れ、火にかける。
お茶が動き出したら器を振る。
煙を外に出しながら、お好みの色になったら出来上がり。お茶を冷ましてからご使用ください。風味の良いあなただけの「ほうじ茶」が出来上がり、一層美味しく召し上がれます。
ほうじ茶の淹れ方
ほうじ茶は、こうばしい香りとさっぱりとした後口が身上です。普段使いで楽しめるほうじ茶は、熱く淹れて香りを楽しむのも良し、冷たくして清涼感を味わうのも良し。脂っこい食事の後や、お茶漬けなどにもぴったりです。
急須に茶葉を大さじ山盛り3杯(約10g)ちょっと多いかなと思うくらいが適量です。一人で飲む場合も最低この量をお使いください。ほうじ茶は、煎茶に比べ「かさ」が高いので、茶葉の量が多く感じられます。
沸騰したお湯をそのまま急須に注ぎます。
玉露や煎茶の場合は、持ち味を引き出すために、いったん別の茶碗に注ぐなどしてお湯の温度を下げますが、その点焙じ茶は、熱湯をそのまま注ぐだけです。
急須をゆすらず待つこと30秒。美味しさはすぐに溶けだします。
最後の一滴までうまみが凝縮されています。美味しくいただくために、しっかりと絞り切りましょう。
また、夏場に冷たくしていただくために茶碗に氷をたっぷり入れ、その上から熱い焙じ茶を注ぐと瞬時に冷却され、美味しくいただけます。