お茶屋には「お茶と海苔の○○園」という名前がよく見られるように、海苔は大事な商品のひとつ。今日は、その海苔について、「美味しい海苔の見分け方」などの豆知識をご紹介します。
自然の恵みを受けて育つ海苔
海の栄養と川から流れ出る山の恵みが、海苔の栄養となります。
そして満潮時と干潮時の水位の差の大きさと、太陽の光を沢山あびて光合成が充分に行われる環境により、美味しい海苔は育ちます。
気温が下がり海水が冷たくなる冬の始まりに、最も美味しい海苔が収穫されるのです。
美味しい海苔の見分け方
色は黒く光沢があり、歯切れが良く柔らかいこと。
海苔の厚い薄いでは、美味しさの判断はできません。
産地で判断することも難しいですが、それぞれ味わいがちがうので食べてみて自分の好みで選んでくださるのが理想的です。
売値の高低でいうと、採れた時期の早いものは高く、遅いものは安くなります。
使い道による海苔の選び方
11月下旬より収穫が始まる海苔は、初摘みのものが一番柔らかくて美味しいとされますが、これも用途によっては不向きな場合もあります。
柔らかい海苔はその場ですぐにいただく手巻きや、食卓でご飯に巻いて、といった食べ方が一番です。
太巻きにする場合は、これでは柔らかすぎて溶けてしまい巻物がしなってしまうので、少し厚めでしっかりとした海苔が向いています。
また同じ海苔巻でも細巻にする場合は、薄めである程度の柔らかさのある味のある海苔を選ぶとよいと思います。
おにぎりに関しても同様で、最初から巻いておくしっとり派がお好みならばしっかりタイプを、食べる時に巻くパリパリ派がお好みならば柔らかタイプを選ぶとよいです。おにぎらずは、しっかりタイプです。
お蕎麦やちらし寿司にきざんで散らすのには、香りのよいタイプの海苔がお勧めです。
このような事をご参考に、海苔は見ためだけで選ぶことは難しく、試食ができ相談や質問に答えてくれる専門店で選ぶことが一番だと思います。