昨年年号が令和となり、初めての正月を迎えることとなりました。
あらためて、新年あけましておめでとうございます。
昨年は新茶期が遅れたり、台風19号による災害が起こったりで、各所に気候変動による災害を蒙りました。本年はぜひとも穏やかな気象状況をもって、新茶の時期を迎えられるよう祈っている次第です。
また、本年は、オリンピックとパラリンピックの開催により、海外から多くの方々をお迎えすることとなります。お茶を通して日本の「おもてなし」や文化を世界の方々に伝えていけますよう期待をしております。
これは決して特別なことをすることでなく、「日常茶飯事」と言われるように、私たち日本人の生活や慣習から海外の方々が感じ取っていくものだと思っております。
日本人の穏やかな精神文化の中には食生活についてまわる「お茶の存在」があり、私たちが心しなければならないことは、日々の生活の中に「お茶のある生活」を取り戻すことにあります。
この令和の時代に際し、あらためて日本人としての生き方、精神文化に振り返る機会を持っていただきますよう、祈念する次第です。
東京都茶協同組合 理事長 君野信太郎