急須で入れるお茶をその場で飲むのが一番とずっと信じてきた、時代遅れの男を自認する私ですが、実はマイボトルには少し懐疑的な気持ちをずっと持っていました。

お茶は本来、淹れたての香りや味わいを楽しむ飲み物。急須から湯のみへ、というあの一連の時間も含めてのお茶だと思っているからです。
最近は小学生も学校にマイボトルをもっていく時代ですが、正直なところ、「わざわざマイボトルを持ち歩かなくても…」と思わないわけではありませんでした。
そこで、このコラムの執筆を機に、マイボトルのある生活というものを、初めて実践してみました。私なりに気づいたマイボトルのメリットをご紹介したいと思います。
まず、当然ですが、マイボトルがあることでペットボトルの飲み物を買わずに済みます。モノの値段がどんどん高くなる中、お財布に優しいということは現実的なメリットです。年間で考えると、数万円の節約ができる可能性もあります。しかも、ゴミもでないから地球にも優しい。マイボトルを使う人が増えれば、環境問題や資源問題にも、よい影響を及ぼすことができるかもしれません。「愛」よりも「マイボトル」が地球を救う、そんな時代に我々は生きているのかもしれません。

また、最近は優れた保温機能を持つマイボトルもたくさんあります。
数時間の温度維持ができるマイボトルを使えば、温かいまま、冷たいままのお茶をいつでもどこでもすぐに味わうことができます。胃腸がデリケートな私にとって、好きなときに温かいお茶が飲める安心感を持てることは、高ポイントでした。またこれからの季節、いつでも冷茶を楽しむことができるマイボトルは、「酷暑」なんていう表現が公式化した今こそ、必携のアイテムとなるのではないかと思います。
あと、意外だったのが、マイボトルが手元にあると「ちょっと一口」とお茶を飲む回数が増えたことです。
湯のみにいれたお茶は、割とすぐに飲み干してしまいがちですが、マイボトルを持つことで、こまめな水分補給につながりやすいと感じました。また、マイボトルから一口飲むことが仕事や作業の小さな区切りとなり、ちょっとした気分転換にもなります。これにより、仕事の効率アップにもつながると思います。
以上、私が実践した「マイボトル生活」で気づいたメリットを書いてみました。
もちろん、急須で淹れたてのお茶のおいしさは格別です。でも、忙しい日もあります。そんなとき、マイボトルにお茶を入れておくのも一つの付き合い方でしょう。
時代遅れの男としては少し複雑な気持ちもありますが、お茶を楽しむ人が増えるなら、マイボトルも悪くない――そんなふうに思っています。