2016年最後になるこの記事では、「福茶」のお話をいたしましょう。
お正月に「福茶」をお飲みになられる方も多いと思いますが、その由来をご存知ですか?
福茶の由来
西暦960年ごろ、都で悪い病気が流行しました。空也上人が「観音様に献上したお茶を飲めば良い」との霊夢をみて、万民に施したところ、たちまちに病気が治りました。
時の天皇「村上天皇」がこの功績を讃え、「皇(王)服茶」とし毎年祝い、万病を払う習わしとしたのが始まりとされております。
皇服茶の服が「福」に通じるところから「福茶」として新年のお祝い茶になりました。
室町時代には当時のお茶受けだった「梅干し・結び昆布・大豆」を入れて飲むようになりました。梅は年を重ね、昆布はお正月を喜ぶ、豆はまめに働く、このような願いをこめた言葉遊びから取り入れました。
更に「幸運の運気」を上げるために、1月1日元旦の朝、最初に汲んだお水を沸かして淹れると良いですよ!
2016年もありがとうございました!
さて、以上が、2016年最後の記事でした。
本年も1年間、東京都茶協同組合のホームページをご覧いただきまして、ありがとうございました。
来年もより「美味しいお茶」と「楽しい記事」を皆様にお届けできるよう、組合員一同努力いたします。
どうぞ、楽しみにお待ちください。