大型連休中の2018年5月2日「八十八夜」には、人形町「茶ノ木神社」にて「献茶式・献茶祭」が開催されました。新茶シーズンに恒例となりました「献茶式・献茶祭」は、日本茶業中央会、東京都茶協同組合、日本茶インストラクター協会、人形町一丁目町会の連携・協力によって盛り立てられています。
本年も、農林水産省の他、お茶の関係団体をはじめ、たくさんのお客様に見守られる中、新茶が奉納されました。神社東側のお茶の木は、昨年カイガラムシが発生し深く刈りとられてしまいましたが、茶の葉はがんばって復活!しっかり伸びて神社を鮮やかな新緑で囲っていました。今春は、気温がぐんぐん上昇したせいか、順調に生長していました。神社前の広場には、赤い毛氈の「いっぷく茶屋」も準備されていました。
3月中旬には種子島で新茶がはじまり、昨年よりも数日早く各産地でも新茶づくりがスタートし、にぎわう季節となりました。今年は、鹿児島県と静岡県から摘みたての新茶が奉納され、日本茶インストラクターの皆さんが初物新茶を振る舞っていました。日本茶を代表する二大茶産地の新茶は、それぞれ特徴的な味わいがあり、旬の新茶を体験できるだけでなく、産地による風味の違いも感じていただくことができ、とても好評でした。
日本茶インストラクターによる「日本茶ミニ講座」は、無料でどなたでも参加できます。近隣で働く女性会社員のグループが、新茶のみずみずしい風味に感動し、ミニ講座では熱心に質問をされていた様子が印象に残っています。普段、お茶を急須で淹れたお茶を飲むこと、お茶の話を聞く機会がないので、とてもラッキーな体験だったと喜んでいらっしゃいました。若い方へのアプローチの必要性を再認識しました。
また、静岡新聞社をはじめ、東京人形町での「茶ノ木神社 献茶式・献茶祭」での賑わいが紙面に掲載され、八十八夜の新茶PRの発信もできました。
これからいろいろな新茶が並びはじめます。産地の特徴や品種の個性的な味を飲み比べ、自分好みの新茶を見つける楽しみ方もオススメです。