毎年新茶の季節「八十八夜」に開催されている人形町「茶ノ木神社献茶式・献茶祭」の茶ノ木神社で一大事が起こっていました! 境内のお茶の木が、宿敵クワシロカイガラムシに大胆に襲われてしまっていたのです。
以前は、ワッサワッサと茂っていたお茶の木が、すっかりやせてしまいました。
今後のお茶の木の生育のためには台切りをして体力?木力?をアップすることが最良と判断されましたが、境内のお茶の木は神社のシンボルでもあり、お茶の木が姿を消してしまうことは大きな損失にもなるので簡単な選択ではありませんでした。
当時、台切り作業のベストシーズンのタイムリミットも迫っている中、人形町世話人会の皆さんは大きな決断をされました。
そして陽射しの強くなった6月9日にお茶の木はバッサリ台切りされ、施肥作業も完了しました。お茶の葉が茂る見慣れた境内は、すっかりスカスカと風通しよく寂しくなってしまいました。ちょっとショッキングな景観ではありました……。
それから約ひと月、7月15日にお茶の木の様子を見に行くと、切り口から力強い葉がビュビュンっとしっかりと伸びていました! 午後のビル風が強くなる場所なのですが、風にも負けず芽吹く姿に感激しました。茶ノ木神社のご加護に包まれているようです。
そして、秋の気配も感じる9月2日には、小さいながらもお茶の木らしく立派にそして誇らしげに生育している姿を確認することができました。
まだまだちびっ子で、か弱く見えるところもありますが、クワシロカイガラムシに屈せず、見事復活を果たしたお茶の木たちのこれからをぜひ、あたたかく見守ってください!