2018年10月10日、13名の小さなお茶博士たちが東京都茶協同組合を訪ねてきました。修学旅行で東京にやってきた静岡県浜松市立引佐北部小学校6年生の子供たちです。
浜松市立引佐北部小学校は「お茶」をテーマにした探究活動の取り組みをしており、その熱心な意欲を受け、東京都茶協同組合見学研修会の開催となりました。
研修会では、「全国的視点、売る者から見ると「茶」はどう見えるか」をテーマに、小さなお茶博士たちの熱心な質問が続きました。君野理事長と奥村常務理事がひとつひとつていねいに答えます。お茶の栽培や肥料、お茶の品質とその見極め方、お茶の効能やお茶料理、東京の人が感じるお茶の魅力などなど、小さな博士たちの好奇心はとまりません。君野理事長もタジタジの様子でした。
もうひとつの研修は、お茶の審査体験です。東京都茶協同組合で実施している優良茶品評会の審査法を実習しました。
引佐北部小学校の地元渋川茶と組合店の3種のお茶を無記名で並べます。比較しやすいように価格(100g400円)をそろえ、あじ(滋味)、いろ(水色)、かおり(香気)、みため(外観)の順番にお茶の審査を体験しました。
小さなお茶博士たちは、お茶の味や茶葉の姿がひとつひとつ違うことに驚きながら4つのお茶を比べ、ワークシートに審査結果をまとめました。最後に4つのお茶を発表したところ、地元渋川茶に満点をつけていた子が3人もいました。そのひとりの小さなお茶博士は、「いつも飲んでる味じゃん」と誇らしげに笑っていました。
普段親しんでいる味が一番おいしい、そんな当たり前の感覚が、今とても難しい時代になっています。何気ない食卓の重要性を感じた瞬間でした。
忙しい毎日ではありますが、「食べること」「飲むこと」にきちんと時間と手間をかけて、健康なココロとカラダを育み過ごしたいものです。静岡からやってきた小さなお茶博士たちは大切なことを思い出させてくれました。