2019年12月28日

福茶のお話と年の瀬のご挨拶

令和元年もそろそろ暮を迎えようとしていますが、読者の皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?

冬休みに入って国元にお帰りになる方、大掃除やおせちの準備でてんてこ舞いの方、年末商戦真っ最中でまだまだお仕事の方、様々な方にこの記事を読んでいただいていることかと存じます。

さて、今年最後の記事として、福茶についてお届けします。

写真:福茶のパッケージ

福茶の起源としては、次の様なお話が語り継がれています。

いわく、村上天皇の時代(960年頃)悪疫が流行した時に、六波羅蜜寺の空也上人が「観世音菩薩に献上したお茶を飲めばよい」との霊夢を見ました。この茶を沢山の人に飲ませたところ、たちまち悪疫に倒れる人々がなくなったのだそうです。

天皇はこの功徳を讃え、「皇(王)服茶の儀」として毎年祝うことにし、万病を払う習わしにしたのが始まりとされています。

さらに、皇服茶の「服」が「福」に通じることから、「福茶」として新年の祝儀茶とされ、室町時代からは、それまでお茶うけとして食していた「梅干し」「結び昆布」「大豆」を茶の中に入れて飲むようになりました。「梅」には「年を重ねる」、「昆布」には「喜ぶ」、「大豆」は「まめに働く」との願いを込めている、とも言われています。

写真:福茶のパッケージバリエーション

お店によっては、梅や昆布を別添えにしたり、金箔を添えたもの、干支を入れた迎春のパッケージでお祝いするものなども販売されています。

また、近年では、元旦だけではなく、節分の夜、七草、成人式、入学式、結婚式、敬老の日など、おめでたい席で飲まれています。

元旦の朝、お雑煮の前に、汲みたての水で福茶を煎れたものを家族でいただき、新しい年の平穏無事をお祈りします。

新しくやってくる年が、明るく素晴らしい年でありますように。東京都茶協同組合ホームページ委員会一同、皆さまのご多幸をお祈りしております。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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