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新年を迎える縁起物「大福茶」(おおぶくちゃ)のお話

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2014年最初の記事となります。遅ればせながら、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

清々しい新年を迎える縁起物として、お正月に欠かせないのが大福茶(おおぶくちゃ)です。

私たちは一服の憩いの中に、暮らしを彩る様々な習慣を育んできました。大福茶もそのひとつです。

昔、都に疫病が流行したとき、ある僧がお茶によって人々の苦しみを救いました。その徳にあやかる意味から、時の天皇が年の始めに「お茶を服する」ようになられたとか。そこで当初は「王服茶」「皇服茶」と呼ばれていました。以来、年賀の行事として一般に広まったということです。

元旦の朝には「しわがよるまで」と長寿の願いを込めて梅干しや、「睦みよろこぶ」の語呂合わせとして結び昆布を、また、金箔などを入れて一年の無病息災を祈りいただきます。

人々は新しい一年の幸運を祈り、悪水、悪気を払う意味でお正月にお茶を服すといいます。

茶の木の根は地中深くまっすぐに伸びてしっかり根を下ろし、簡単には抜けません。「幸福」がしっかり根付くようにという意味が込められています。

お茶はいつでも人と人の心を通わせます。本年も「お茶」をよろしくお願いいたします。