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いまや全世界的に流行している新型インフルエンザ。
人ごみでマスクをしたり、外出後に手洗いとうがいをしたり、色々と対策をなさっている方も多いのではないでしょうか。そんな対策のひとつとして、「緑茶でうがいをする」という方法があるのをご存知ですか?
2009年5月27日の中日新聞に「緑茶うがいでインフル予防 県立大薬学部教授が提唱」という記事が掲載されました。その記事によりますと、静岡県立大薬学部の山田浩教授が(52歳)が、新型インフルエンザ予防対策として緑茶でのうがいを勧めている。/ウイルスが細胞に吸着しなければ感染しない。外から帰った時などに緑茶でうがいをする有効性は高い
ということです。
これは、緑茶に含まれるカテキンに抗ウイルス作用があるからなのです。
では次に、急須で淹れたお茶にどのくらいカテキンが含まれているか見てみましょう。2006年4月5日に当ホームページで公開した「ポリフェノールは急須で淹れた緑茶が1.4倍」という記事を参照してみましょう。
緑茶には、たんぱく質、ビタミン、カフェインなど様々な成分が含まれていますが、その中でも、特に注目されているものがカテキンで、ポリフェノールの一種です。
ポリフェノールとは、植物に含まれている色素や渋み・苦みの成分を指す総称で、ポリフェノールを含むものは約5,000種類以上もあると言われています。緑茶に含まれるカテキンのほかにも、赤ブドウの皮(赤ワイン)に多く含まれてることはご存知の方も多いでしょう。
ポリフェノールには、天然の抗酸化作用があり、体内の活性酸素を減らし、生活習慣病の予防に効果があるということで注目されています。
平成11年8月から平成12年2月にかけて、京都府消費生活科学センターで行った『ポリフェノール含有食品比較テスト結果』によると、以下のグラフのように、急須で淹れた煎茶(緑茶)に含まれるポリフェノール量が、ペットボトル入り緑茶飲料に比べて、平均すると約1.4倍も多いことが分かりました。
【京都府消費生活科学センター テスト結果より】
【京都府消費生活科学センター テスト結果より】
緑茶に含まれているカテキン(茶カテキン)には、以下のような種類があります。
この中でも特に、抗酸化力の強いのがエピガロカテキンガレート(EGCG)です。エピガロカテキンガレート(EGCG)は、緑茶以外の植物からは、まだ発見されていないことと、ウーロン茶や紅茶にはほとんど含まれていないので、茶カテキンの特質の1つとして特に注目されています。
カテキンについても、京都府消費生活科学センターで行ったテストの結果、以下のグラフのように、急須で淹れた煎茶(緑茶)に含まれるカテキン量が、ペットボトル入り緑茶飲料に比べて、平均すると約2.5倍も多いことが分かりました。
【京都府消費生活科学センター テスト結果より】
【京都府消費生活科学センター テスト結果より】
ペットボトルのお茶より急須で淹れたお茶の方が、カテキンなどのポリフェノールの含有量が多いことがお分かりになりますね。
では実際に緑茶を使ったうがいはどのように行えばいいのでしょうか?先ほどの静岡県立大山田浩教授が「雑誌わかさ 2010年1月号」の記事で、その方法を説明されています。
緑茶うがいのやり方
朝・昼・晩の1日3回を目安に緑茶うがいを行う。また、外出先から帰宅したら、すぐに緑茶うがいを行うといい。
緑茶うがいで利用するお茶は、出がらしでいれたもので十分。
出がらしで十分ということですので、美味しく飲んだ後の茶葉を有効に再活用でき、健康に役立つ上に家計にも優しい対策ですね。今日から早速、日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?