良い茶葉の見分け方を、教えてください。
次の表をご覧ください。
- 普通煎茶(ふつうせんちゃ)
淹れる前の茶葉
- 固く、細く撚れて、揃っているもの。
- 見た目につやがあって、色は鮮やかな濃い緑。
- 砕けた葉や、茎、粉が少ないもの。
淹れた後のお茶
- 爽快な若芽の香り=「みる芽香(みるめが)」がするもの。
- 水色は、山吹色でつやがあり、澄んでいるもの。赤みや赤黒みの無いもの。
- 味は、甘味、渋味、苦味、旨味の調和が取れているもので、後味の爽快なもの。
- 玉露(ぎょくろ)
淹れる前の茶葉
- ふっくらした丸味を帯びていて、やや中太の円錐形で、芽の揃ったもの。
- 見た目につやがあって、色は際立って良く冴えた濃い緑。
- 砕けた葉や、茎、粉が少ないもの。
淹れた後のお茶
- 独特な深みのある「覆い香(おおいが)」があるもの。茶の木に覆いをかけて光線を遮断するときに、「覆い香」が生じる。
- 淹れた後のお茶の色=「水色(すいしょく)」は、普通煎茶に比べると黄色みが少なく、彩度が低く、僅かに青みを感じるもの。
- 味は、ごく僅かに渋味があるが、特に甘味と旨味があって、刺激味が無いもの。
- 深蒸し煎茶(ふかむしせんちゃ)
淹れる前の茶葉
- 基本は、普通煎茶と同じ。普通煎茶に比べて砕けた葉や粉が多いが、できるだけ少ないほうがいい。
淹れた後のお茶
- 良く蒸して青臭さが完全に抜け、深みのある芳香のもの。
- 普通煎茶より黄色みが濃く濃度を感じさせるもので、茶の粉によって青みは少しあっても良い。
- 味は、甘味、渋味、苦味、旨味の調和が取れているもので、後味の爽快なもの。
- 釜炒り製玉緑茶(かまいりせいたまりょくちゃ)
淹れる前の茶葉
- 丸く撚れ、固く締まっていて、勾玉状に曲がっているもの。
- 手で持って重たく感じ、良く揃っているもの。
- 色は、黄緑色と白味を帯びた、鉛のように艶のあるものが良い。
淹れた後のお茶
- 釜で炒った際に生じる強く爽快な香り(釜香)を、感じるもの。
- 水色は、僅かに赤味の加わった、澄んだもの。
- 味は、旨味があって爽快味があり、渋味や青臭味は少ないもの。