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2004年9月11日(土)、東京都江東区のホテルイースト21東京において、第51回全国茶審査技術競技大会が開催されました。
全国11都府県と1市の茶業青年団に所属する100名以上のお茶のプロ達が一堂に会し、茶審査技術(味・香り・外観で、お茶の品質や産地を判定する技術)の腕を競い合ったのです。
その厳しい戦いの中で、私たち東京都茶協同組合の東京茶業青年団は、団体戦準優勝、個人戦では最高3位という好成績を収めることが出来ました。白熱した大会の様子を、詳しくレポートします。
▲団体戦の部でみごと準優勝した、東京茶業青年団
▲個人戦の100名以上の選手の中で、堂々3位入賞の奥村静二氏
広い会場に競技用の茶器が整然と並べられ、選手達を待ち受けます。
開会式の中で、競技に使用する資料茶が抽選によって決定されます。どこの産地のお茶が選ばれたのか、選手たちは知ることが出来ません。
開会式に引き続き、いよいよ選手達が入場。会場に緊張感が漂いはじめます。
係の人が資料茶をセッティングしていくのを、じっと待つ選手達。神経を研ぎ澄ませて、競技に集中しています。
いよいよ競技がスタート。茶器の中に茶葉とお湯が入れられ、その浸出された液の香りを嗅いだり口に含んだりして、品種を鑑別します。審査時間は5分間です。
会場前方に設けられた段の上から、来賓や審判の方々が競技の様子をじっと見守ります。
黒い盆の上に載せられた、乾燥したままの茶葉の外観と香りをじっくり観察して、茶葉が生産された時期を判定します。審査時間は5分間です。
この競技会に参加している県・市のうち10カ所から提出された資料茶がテーブルの上に並べられます。
10分間の審査時間の中で、どのお茶がどの産地のものか判定をしていきます。
第一から第三審査が終了すると、一時休憩です。会場入口には得点を記入する長い表が貼りだされていて、係の人が得点を記入しています。
得点表を眺めながら休憩する選手達。次の第四審査終了までは、気を抜くことは出来ません。
第四審査は淹れたお茶を飲むことによって生産地を鑑別するのですが、その前に使用茶を10分間回覧して予備審査を行います。
係の人たちは、選手達に産地銘柄名が分からないように、慎重に第四審査用のお茶を準備していきます。5種類のお茶を、順番を入れ替えながらそれぞれ4回づつ淹れて、選手達に配っていきます。
選手達は、全神経を集中させて、お茶の味・香り・水色などを鑑定していきます。緊張した静かな時間が、流れていきます。
三時間弱にわたって行われた競技も、無事終了しました。一時間の休憩中に集計された得点を元に順位が決定され、いよいよ表彰式です。今回の上位入賞者は、以下の通りです。おめでとうございます!
▲団体戦の部第一位に輝いた、静岡茶業青年団(静岡市)の皆さん
▲上位入賞者の方々に授与されたトロフィー
選手の皆さん、スタッフの皆さん、長時間本当にお疲れさまでした!
熱戦が繰り広げられた、第51回全国茶審査技術競技大会。関係者の方々は、どのような感想を持たれたのでしょうか?お話を伺いました。
大澤常雄氏 (東京茶業青年団団長)
選手の皆さんが夏の暑い間に集中的に練習した成果が見事に発揮され、嬉しいかぎりです。
奥村静二氏 (奥村園・個人戦3位入賞)
[Q:一番難しかった審査は、どれでしたか?]
第三審査(外観による生産地判定)が難しかったですね。照明の具合もあって、各産地の茶葉の特徴が見づらかったです。
[Q:では、一番分かりやすかった審査は?]
第四審査(煎出液服用による生産地鑑別)でしょうか。今回は体調が良かったので、特徴となる香りをよく判別することが出来ました。
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